解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午後:第68問

人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。

1: マンニトール - 浸透圧の調整

2: アドレナリン - 心収縮力の増強

3: ハプトグロビン製剤 - 出血の予防

4: 乳酸加リンゲル液 - 細胞外液の補正

5: アルブミン製剤 - 膠質浸透圧の調整

体外循環時に使用される薬剤は多くあり、ヘパリンナトリウム(抗凝固薬)や炭酸水素ナトリウム(代謝性アシドーシスの補正)、代用血漿液(膠質浸透圧の保持)、フロセミド(利尿剤)など、目的に応じてさまざまな薬剤が使用される。

1:血漿浸透圧の上昇に伴い循環血液量の増加がみられる。

2:心収縮力の増加、心拍数の増加、血圧上昇などの作用がある。

3:正解。遊離ヘモグロビンと複合体を形成して、正常な代謝経路である肝臓に運び処理することで、ヘモグロビン血症、ヘモグロビン尿症の病態を速やかに改善する。

4:細胞外液成分に類似した電解質を含有し、細胞外液の補充を行う。

5:血漿膠質浸透圧を維持することにより循環血漿量を確保する。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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